ECUチューニングの概要
最新の車は、「エンジンコントロールユニト(ECU)」によってコンピュータ制御されています。ECUは、燃料調整と点火タイミングをコントロールするプログラムを持っています。ECU-Tuningは、コンピュータ内のこれらのプログラムを最適化する作業を行います。その代表的なものは、ターボ車の場合、その燃料調整マップと設定ブースト圧を変更します。その結果、エンジンはより力強くなり、馬力とトルクが向上します。
ターボ付きの車両の場合、20%〜40%増の馬力とそれ以上の著しいトルクの増加を達成することができます。通常のガソリンエンジン(ターボチャージャー無)でも、パフォーマンスアップはおよそ6%〜8%の向上を達成できます。同じ駆動状況であれば、加速力と最高速度は、ともに確実に改善されます。しかも燃費も向上します。全体として、エンジンはより元気よくなり、強力になります。
コントロールユニットの内部には負荷とエジン回転数によって燃料噴射を指示するようにプログラムされたMAPがあり、特別な技術を使ってこれを最適化するのです。
ここでなぜ、「メーカーはこれをやらないのか?」との疑問がわきますが、それは、エンジンマネージメントのプログラムはチップ(EPROM)の上に格納されていて、基本的に変更できないようにしてあります。
自動車メーカーは世界中のユーザーのため車両開発しなければならなく、車両を取り巻くさまざまな環境を考慮しなければなりません。このさまざまな環境とは、燃料品質や、排出ガス規制、メンテナンスの頻度、更には生産コストなどです。
よって安全マージンを必要以上に取る必要があるわけです。 |